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![スクレ・サレ[中西 貞人シェフ]の写真](images/title7.jpg)
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| なんといっても『パワー溢れるシェフ!!』です。お話を聞いているだけで私自身も元気になってしまう、そしてワクワクさせられる、そんな魅力を感じました。 |
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私が今まで出会って来た人々の中でもピカイチの力強いパワーの持ち主でした。取材中の筆記速度もいつもの1.5倍〜2倍。書き切れない言葉を記憶中枢まで送り込まないともったいない!!と感じさせるお話の内容。興味をそそられる経歴の持ち主でした。
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柿沼(以下K):どのように料理の世界に入ったのですか?------
中西(以下N):コックになるつもりなんてホントになかったんですよ。19歳の時は引っ越し屋のアルバイトをしていた位
ですからね。朝の7時から夜中の3時まで働いて月に50〜60万稼いでたし!(笑)料理は武蔵野調理師
専門学校に通ったけれどね。料理の世界に飛び込んだのは、ディスコの『マハラジャ』のキッチンなんですよ。
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N : マハラジャもいろんな意味で勉強になったんですよ。あそこはプリンを自家製で提供する事にこだわっててね。毎日400個を一人で焼いていたんですよ。
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夜中の3時から焼いて次の日の朝の10時までかかって、 あり得ない残業代だって本社からクレームが来る程だったんだけど、現場の人間しか分からない事って沢山あるじゃないですか?それをきちんと説明したら基本給が上がりましたヨ(笑)
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K:フランス料理を意識し始めたのは何がきっかけだったんですか?------
N :赤坂のパンタ・グリュエルであの有名な「北島亭」の北島氏と出会ってね、その店で色々あってディスコに戻ったんだ。。。
22〜23歳のころかな?迷いを持ちつつも三國シェフのビデオを見て少なからず影響を受けたんですよ。
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| N:フランスとはどういう国なのか?どういうものなのか?文化や環境を本で調べる事は出来ても、実際感じる事は出来ないものですよね。だったら自ら行って、自分の目で確かめて見た方が早いと思ったんです。料理を学ぶだけなら日本でもできるけれど、肌で感じる事が一番重要だと思ったんです。
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K:フランス修行時代のお店選びは、誰かが紹介してくれたのですか?------
N:そんな事はないよ!僕は『暴れん坊将軍』だからね!(笑)自分の性格良く分かっているから、紹介してくれた人にいろんな意味で迷惑をかけたくなかったから、全て自分で選んで戸をたたいてお願いしたヨ。
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K:え?じゃあ、初めからフランス語がペラペラで??------
N: そんなわけないよ!初めて行った時なんかはフランス語はさっぱり分からなかったから、もちろん苦労したさ。このレストランで働かせてくれ!って言っても会話にならなくて、門前払いだったけれどそのレストランに9日間通
い詰めてさ、お願いしまくったんだ!フランス語分からないから最後はもう『YesかNoかだけ言ってくれ!!』って感じでね(笑)おかげでラ・テラスってお店なんだけど、そこのシェフは僕の印象が強かったみたいだよ。今も交流があってさ、昔話になると『フランス語うまくなったな〜!』って笑い話だよ。
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K:その他フランス語で苦労した事なんかありますか?------
N:カンヌのル・プティ・ラルドンってお店は原価計算から仕入れの仕方、食材も自分で吟味したり、外に出している看板メニューも日本語でも書かせてもらったりそこのマダムにホントに多くの事を教えてもらったヨ。
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| N:だけどさ、自分のフランス語の発音がうまくなくてね。肉のスネ肉を頼んだのにモモ肉まででっかいのが1本届いちゃったりしてさ!アハハ(笑)
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K:ひゃ〜〜!!そんな時はどうするんですか??買い取るんですか?------
N:フランスの田舎だからね。そんな事で誰も怒らないよ!ちゃんと「ここの部分が欲しかったんだ」って言えば、心良く持って帰ってくれて。日本の感覚とは違うよ。
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K:フランス人の憧れのシェフの元に行った事もあるんですか?------
N: あるさ!ジャック・マキシマンって人で、そうそうこの本(棚から分厚い彼のレシピ本を持って来てくれる)の著者で、ここにサインあるんだよ!ほら!
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K:おおお〜〜!!!それにイケメンじゃないですか〜♪
N:ハハハ!
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N: ある時テレビを見てたら、彼が「ディアモン・ローズ」ってお店にいるって知って、すぐにその店に行ってお客として彼の料理を食べたんだ。もう、その場でアポとって『ここで働かせてくれっ!』って言ったよ!ところが4ヶ月しか一緒にいれなくて。。。
K:え?何故ですか?
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N: 彼って『かまどの前のナポレオン』って言われたり『キチガイシェフ』とも言われていたんだ。ものすごくアグレッシブでね。13歳からコックになってさ、おじいちゃんが孤児だったみたいだよ。ハングリー精神旺盛で、ある意味のし上がって来た人なんだ。おかげで?お店のオーナーと喧嘩して出てっちゃったんだ。
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K:彼の料理はどんな料理だったんですか?
N:彼が作ると、ビストロ料理が一流料理になるんだよ。それにお客が100人いてもシェフ7人で回してしまう統率力が抜群でね。何をしてもアグレッシブでものすごく楽しかったんだ。
夜中の1時にいきなり皆で『ピザ食いに行こう!』と言ったり、タバコも酒も何でもオッケーだったし(笑)土地柄モナコのサッカー選手が来たりしてたし。その頃の日本なんてまだJリーグすら無かったから、日本人もサッカーやるのか?って驚かれたけれど、僕自身小学校から高校までサッカーやってたからね。皆でサッカーの練習もしたヨ!
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K:他にも修行したお店などありましたか?
N:宇井土という日本人がシェフをしていた「ラ・ベル・アバンチュール」と言うお店に誘われて2番手として働いてた時、前の店ラ・テラスから戻ってこないか?と誘われたりもしたヨ。その時「紙」がもらえたら入ってもイイよ!って言ってたんだけど、結局もらえなくてね。
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K:カミ?紙ってなんですか?
N:「労働許可証」だよ。ずっと学生ビザで内緒で働いてたからね。一応学生だったからさ、学校にお金を入れたりしてたんだけど。。。途中でビザが切れて強制送還させられそうになってさ!(笑)お世話になったマダムと一緒にある機関に説明しに行ったり、書類を沢山揃えたり。。。自分の名前を書けって言われて素直に書いちゃったおかげでメンドクサイ事になってね。皆には書かなきゃ良かったのになんて言われたけどさ。僕って素直だから(笑)分からないで書いちゃって!!
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K:えええ〜〜???結局どうなったんですか?
N: スイスに一時行ったおかげでO.K!!だったよ。良く分からないね。とりあえず、強制送還はさせられなかったよ。(笑)
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K:シェフでもお料理で失敗なんてあったんですか?------
N: 沢山あるよ〜!!物凄く回転率がよい店でベニエ(フランスのフライのようなもの)を揚げてて、揚げても揚げても間に合わなくて、メンドクサイから油にドンドン入れて行ったら油の温度が下がってしまってカリッと揚げるはずがべチョべチョになってね。『なんだこれは〜〜!!』ってシェフにベニエを投げ付けられたヨ!(笑)
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K:では、過去最高と最低の出来事なんてありましたか?------
N:山の中にあるラシオさんと言う人のお店でデギュ・スタシオンとして働いていた時、いきなり停電してね。客席の電気は付かないからロウソクを立てて、コンベクション・オーブンなんて電気だから使えないし、使えるのはオーブンだけでね。もう、手許なんてさっぱり分からないよ!
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| N:シェーブル・チーズのテリーヌでチーズの端に小さな花と香草を刺す料理があってさ、まず、その端が見えないじゃん!!
ってイライラする状態で。。。もう、メンドクサイから花と香草は刺さないで出したら、シェフにどやされたヨ!『なんで付けないんだ!!』ってさ。
(笑) もう、最悪だったヨ!! |
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N: だけど、最後の料理を出し終わった時、お客さんが厨房になだれ込んで来て、『こんな状態なのに、こんな素晴らしい料理を出せるなんて素晴らしい!!』『ブラボ〜〜!!』『ブラボ〜〜!!』って拍手喝采をしてくれたんだ!
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N: ラシオさんも『彼は日本から来た青年なんだ。今日の料理は彼のおかげなんだ!!』って言ってくれて、さすがに嬉しかったね。もう、最低と最高の出来事がいっぺんに来た日だったヨ。
K:それは本当に最低と最高ですよね。でも、ホント嬉しい出来事ですよね〜!!厨房にお客さんが来て拍手してくれるなんて!!
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K:フランスで一番学んだ事、勉強になった事はなんでしょうか?
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N:勉強にならなかった店は1軒もないよ 。自分の捉え方がしっかりしていれば、どこでも吸収出来る。ディスコのキッチンでさえ勉強になったんだ!フランスの家庭料理だって勉強になったヨ。当時付き合っていた彼女の家や友人や知り合いのおばさんの家に行けば、レストランじゃ学べないような事が学べたんだ。
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K:フランスの家庭料理の学べた事を具体的に言うとどんなことでしょうか?
N:例えば、サラダ・ニソワーズなんかも、絶対必要って物があったりなかったり。料理の本に書いてある事が全てじゃないって物凄く感じたヨ。レストランじゃこうだけど、家ではこう。
フランスの地方料理をみると、イタリアから来ている料理もあったり、
ドイツやベルギーの影響を受けている料理もある。 |
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N:4年半フランスにいて、肌でフランスを感じられたんだ。 だから、僕はフランス料理をわざと日本人に合う料理にアレンジする必要は無いと思っている。自分が感じたフランスのベーシックな料理をずっと作り続けて行きたいと思っているんだ。
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K:最後に今後の夢をお聞かせください。
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N:う〜〜ん。。。そうだねええ〜〜〜。。。。南の島に住みたいな。カリブとか?どこでもいいけどビーチサイドでちょっとした軽食なんか出してさ♪ガツガツじゃ無く、ゆったりとマリンスポーツでもしながらなんていいね〜。
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N:全然働かないのは辛いから、週3なんてどうだろう?60歳超えたらやりたいね!
バリは△かな?ヨーロピアンが良いなあ。もっと良い所があって自分がハマればどこでもO.K!!『人生楽しく!をモットーに!!』生きたいね♪
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ググッと引き寄せられませんでしたか?私は吸い込まれるようにお話に夢中になってしまった程です。そんな中西シェフのお店は大好きな南フランスを意識して作られたそうです。アグレッシブなシェフとは違い薄く淡いピンクを基調とした壁に、温もりのある木を多用した可愛らしいお店なのです。
シェフは南仏のイメージを大事にしたと言っていましたが、私は、シェフの内面
をよく表していると思いました。
お話をお伺いする前は、単純に「雰囲気が可愛く、女性が喜びそうなお店だわ」と思ったのですが、お伺いした後、この雰囲気はシェフの内面
『自分の肌で感じたフランス。目で確かめたフランス。舌で確かめたフランス。それは、メンドクサイものじゃなく、実はベーシックな温かく楽しいもの。』それを無意識に?表しているのではないか?と思いました。うまく言えませんが、シェフの内面
を感じられる温かいお店だと思います。
是非、一度訪れてみてはいかがでしょうか?
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フランス料理店 スクレ・サレ
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住所:東京都新宿区荒木町9-7 ナオビル1F
電話番号: 03-3351-8741
営業時間: LUNCH12:00〜14:00(L.O)
DINNERコース18:00〜22:30(L.O)
定休日: 無休
最寄り駅:都営新宿線「曙橋駅」A4番出口徒歩4分
東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅徒歩3分
カード利用: JCB、VISA、MasterCard、ダイナース、
UC、DC、ニコス、セゾン、UFJ
駐車場: なし
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