当時、和・洋・中のジャンル分けはあっても、洋食の中で、どれがスペイン料理か?イタリア料理なのか?フランス料理なのか?情報が少なすぎて分からなかったのです。 でも、分からないなりに就職の際、3〜4軒のレストランの面接を受ける為、ランチを自腹で食べに行ったのですが、聖徳調理師学校で講師をしていた先生の味が一番美味しかったのです。
と言う事で?その先生のレストラン「キクヤ」(今で言う洋食とフレンチの合いの子のようなレストランです。)に就職したのが始まりですね。フレンチが以前から興味があって選んだ訳ではないです。
他の人なら魚が変わってもバシッと決められるものかもしれないですが、 私は料理がこなせなくて。。。自分がどうしていいのか分からなくなってしまうんです。一応はその場で変えるんですけどね。その料理に納得行かないんです。 今は築地に週に2,3回、自分でいいものを探しに行くんです。取り寄せた方が安いんですが、やっぱり新鮮なもの、その時々の美味しいものが欲しくてね。
一番大切なのが、鮎の脂ののり。季節によって脂ののり方が全然違ったんです。背中や内臓にも脂がのっていて、それが原因だと気付かなかったんです。料理は失敗しないと分からないものですね。
柿沼(以下T):鮎のテリーヌの他に悩んだ料理もありますか? 小林(以下K): そうですね〜。トマトのゼリー寄せも決まらない時は決まらないですね=。これもやっぱり、お客様にダメ出しされてね。なんで??と思ったら知らない間にトマトの産地が変わっていたんです。ホント別 物でした!?こんな事でも自ら気付いてコンコンコン〜サクサクサク〜〜って出来る人はいいのでしょうけど、私はいつも叩かれて叩かれて、『イタイ!!イタイ!!』て言いつつ、手探りで美味しいものを試行錯誤で見つけて行くんです。
先輩方には『女みたいな肌をしているからだ!!』な〜〜んて言われたり。。。(K:艶があって綺麗な手でした♪) 当時のシェフは鍋の音をたてるな!!綺麗な仕事をしろ!!と要求する方だったので、 自分の手が仕事について行ってくれない事に物凄く自分が周りと比べて浮いているように感じたんですよ。こんなんじゃ無理かなあ〜って。。。あの時初めて思いましたね。
フレンチを食べなれている人でもそうで無い人でも、同じだと思うんです。 お腹が教えてくれると言うか、体にすんなり浸透する感じ?すんなり入る料理なのか、そうでないのか?美味しい基準てそんなものかな?って思うんです。
K:へええ〜〜〜!!!魚つれるんですか?? K:釣れますよ〜〜スズキなんてどこでもいるからね!この間なんか、こ〜〜んなおっきな( 手で長さを表現)のを釣ってね。80cm以上はあったかな?(笑) よく地元の釣り友人と行くんだけど、予定が合わない時は、1人で行っちゃうんです。でも、やっぱり1人で行く時はかなり気を付けますよ。
あそこは、休みの日に行くと、ディズニーランドの花火がど真ん中で見えるんですよ♪いいよ〜♪釣りはいいね〜。スズキなんてホント目黒川でも釣れちゃうし、場所によっては胸まである長靴のようなものを履かなくても、スニーカーでも出来る所あるしね。料理人の人にホント、お勧めしたい趣味ですね♪ K:凄いですね〜〜夜釣りがそんな魅力があるとは!!(喜) 釣れたものも料理人なら簡単にさばけるし♪
そうですね〜。全て自分は発展途上だと思っているので料理、サービス、調理場、人、従業員など全てをコツコツと向上させて行くだけです。 これて、果てしない夢で究極だと思うんですよ!(笑)
K:シェフのどんな所が、良い所だと思いますか?逆にこれは・・・って所などありますか?? 従業員Aさん: シェフは自分が納得しないものは出さないんですよ。いるじゃないですか!「まあ、いいか。。。作っちゃったし。」って言う人。そんな人じゃないので、そこは凄いと本当に思いますね!
小林シェフとお話させて頂いて、あの魅力はなんて言うのでしょう?ご自分の事を『ぶきっちょ!ぶきっちょ!』と表現する事が多かったのですが、私から見て、とても謙虚でありつつそして料理に対して真摯なのです。フレンチ好きなお客様から味もお店もサービスも評価されているのは、お料理からそんな思いが溢れているのではないでしょうか? 小林シェフを表現する言葉としては、『綺麗なシェフ』と言う表現がしっくりおさまるのでは??素直にそう感じる事が出来る男性は今までおりませんでした。凄い事ですよね。なんでしょう?透き通 ったというか、広い広い何か綺麗なイメージです。 本当に、ありのままの姿を見せてくれたシェフ。仕事柄、私は色々な方と接して「自分を作っている人・隠している人・本心を見せない人」と言うのは、なんとなく肌で感じるのですが、小林シェフはそんなガードは一切見えませんでした。多分、それが全てにおいて問題や難題を正面 から受け止められ、マイナスをプラスに吸収出来る資質なのではないでしょうか? そんな持って生まれた素晴らしい人間としての資質があの料理を生み、従業員から慕われ、お客様を呼び込むオーラとなっているのではないかと思います。平井という土地で12年もフレンチ一本で続けられている。それは、その資質やオーラのおかげではないでしょうか? そんな シェフの作る料理は、本当に素晴らしいでしょう。皆様も一度足を運ばれてみては如何でしょうか?
レストラン コバヤシ
------------------------------------------------------------------------ 住所:東京都江戸川区平井5-9-4 電話番号: 03-3619-3910 営業時間:11:30〜14:00、18:00〜21:00 定休日:火曜日 定休 最寄り駅:JR総武線「平井駅」徒歩3分