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基本のテクニック

エビや蟹を美味しく解凍するコツ


エビと蟹、どちらも日本人が大好きな甲殻類ですね。漁港で瞬間冷凍されたエビや蟹、せっかくなら美味しく頂きたいものです。間違った方法で解凍してしまうと、パサパサになったり、味がほとんど落ちてしまいます。

甲殻類は、種類によってまったく解凍方法が変わって来るので、注意が必要!ここで是非、その方法を知って美味しい料理に活かしてください。




エビの写真
蟹の写真


【エビの解凍方法】
まず、エビの解凍方法は絶対に流水解凍です。
何故、エビが流水解凍をするのか?それは、解凍して時間がたつとエビは黒く変色して行きます。これは、エビが持つ酵素が酸化して黒くなるのですが、見た目にもまた細菌の繁殖が進む事からも宜しくありません。よって、流水で急速解凍するのですが、この時、あまり流水に当てすぎると、エビの旨み成分「グリシン」が一緒に流れ出てしまいます。この旨味成分は、残念ながら、水に溶けやすい成分なのです。

では、どのようにすれば、エビの風味や鮮度が落ちずに解凍出来るか?一番良い方法は、冷凍されたエビをビニール袋の中に入れて、空気を抜き輪ゴムで口を縛り流水解凍をする事です。解凍されたら最後に水でサッと汚れを洗い流します。これなら急速解凍も出来、成分の流出を最小限に抑えることが出来ます。


【蟹の解凍方法】
次に、蟹の解凍方法は生とボイルで変わります。ボイルは冷蔵庫内での自然解凍です。ただし、蟹の甲羅側を下にして解凍しましょう。解凍と同時に蟹の旨味成分が流れ出てしまわない為です。また、ドリップ(解凍液)が出るので、キッチンペーパーや新聞紙などで包んで解凍しましょう。

生の蟹の場合は、やはり時間が経ったり自然解凍するとエビと同じ理由で黒く変色します。それを防ぐ為に、業者はグレース(氷)とよばれる乾燥・冷凍焼け・黒変を防ぐ氷の膜をつけて出荷しますので、これをさっと水洗いして軽く溶かしとってください。(エビと違って、大きさも殻の堅さも丈夫なので瞬間の流水なら大丈夫です。)そしてすぐにビニール袋に入れてエビと同じ方法で流水解凍をしましょう。この時、半解凍で調理し、生もしくは半生が一番美味しく頂けます。

如何でしたでしょうか?ほんの些細な事ですが、知っていると知らないとでは、美味しさの喜びも大きく変わってきます。是非、解凍方法を間違わずに美味しく頂いてください。






















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